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青唐辛子・はぐら瓜・冬瓜

青唐辛子・はぐら瓜・冬瓜。この3つは20歳になるまで全く知らなかった野菜です。はぐら瓜は全国的でないので知らない人の方が多いと思います。こんな野菜【ココ】です。漬物で食べます。
料理教室にも通いましたが、食卓に上るのは祖母の料理と、千葉の義姉に教えてもらった料理です。2人は亡くなるまで私をとてもかわいがってくれました。 

この記事はアップするか躊躇いましたが、書き残しておきたかった。
病は気からという言葉大嫌いです。目の前に苦しんでる人がいたら簡単には使えなくなります。何も知らないのに思いやりもない失礼すぎる言葉だと思ってます。

 

DSC02089.JPG義姉は5月の連休カナダに行き、それはそれは楽しかったそうです。
6月の後半、ご飯が不味く感じ調子が悪かったので近所のクリニックに行ったところ、余命1ケ月と言われてしまいました。5月には元気に旅行してたのに。
病名は口では言えるのですが、書くことがどうしてもできません。身内を急性白血病と末期で亡くしてからだんだん書けなくなりました。

膵臓に悪い物があって、ここはその病気の王様と言われるくらい、見つかった時には余命も短く治療も緩和治療。義姉も入院はせず、自宅で過ごすことを望みました。24時間電話でいつでも駆けつけてくれる医師と、隣の市に住んでる娘さん。彼女のご主人も協力的で、安らかに過ごせるようにしてくれてました。

会いに行った時「今までは、医者の言うことも探り探り聞いてたけど、今は何の病気かどういうことか分かってるだからね(気にしなくていいんだよ)。顔をちゃんと見せて」と。思わず抱きつくと、いつものように私を褒めてくれ顔をなでてくれました。そう、いつでも褒めてくれたの。私だけにじゃなくみんなをかわいがってくれてたの。花の名が名前に入ってた義姉、私も同じ花の名前が入ってる。
お医者さんの宣告通り1カ月で天国に行ってしまいました。お誕生日の10日後に。誕生日に撮った写真も満面の笑顔。いつもの笑顔。最後の7月、8月にはもう自分はいないと知ってての笑顔。お通夜でも葬式でも、ずっと声が聞こえて。「来てくれたの」「そんなに泣かなくてもいいよ」「そうか、そうか」とかずっと。私は感情を抑えることができませんでした。ありがとうしか言えなかった。
今も思い出すとめそめそ泣いてしまいます。家に行くと探してしまいます。

8月になって、連れのかつての仕事仲間が亡くなったと知らされました。彼とは私も少し仕事したことがあって、家に来て私のご飯食べてったり、3人で映画に行ったりとか一緒に遊びました。仕事ばかりしてる人で、会社に泊まり込んで仕事するので、会社は宿泊禁止になりました。その後彼は独立し、武蔵野の方に越したので会う機会も無くなっていました。
そんな丈夫な体ではなかった彼。肺に悪い物がみつかり、入院治療をし退院し、また治療のため入院した1週間後に。ずっと一人暮らしだったので、実家の近くに転院をと準備してるとこだったそうです。
病気のこと何も言わないなんて心配させたくなかったからなの?会いたかったよ。電話だと無口になる彼らしいと笑いながら泣けてきました。
仕事ばかりしてたけど私達が知らないだけで、楽しい人生だったに違いないと思います。年上だとはいえまだ40代、まだまだ40代でした。
思い出すのは仕事してる場面ではなく、笑ってる顔。指をちょっと曲げ口元にあて笑う顔。
彼と遊んだ場所は今も通りかかります。連れと私は少しションボリし、天国の彼に笑いかけます。またいつかどこかで会おうね。
David CookのPermanent がまた聴けなくなってしまった。大好きな曲だけど聴くとまだ辛い。

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コメント 12

HAL

お別れは寂しいです、、
by HAL (2010-12-19 01:00) 

あぁ

*HALさん、ありがとうございます。
別れに、慣れることが出来ません。
by あぁ (2010-12-19 07:55) 

くまら

どちらも身が切り刻まれるように辛いお別れだったんでしょうね
軽率な事は書けませんが、もし天国と言う物が有るのなら
また再会し、現世と変わらず仲良くしたいですね。
by くまら (2010-12-19 12:12) 

あぁ

*くまらさん、ありがとうございます。
優しさにうるうるです。
天国はきっとあって、痛みや苦しみから解放され微笑んでると信じたいです。
by あぁ (2010-12-19 12:30) 

**joy**

別れは寂しいですよね。
私は近しい家族をなくして3年ほどになります・・・
病気がわかって早かったら本当にとてもつらいですね。長ければ準備ができるってわけでもないけれど、短ければそれだけこちらで消化するのがつらい感じ。
でもきっと、私達が笑って幸せに生きることを望んでくれているはず、と思うようにしています。またいつか会える日まで。
by **joy** (2010-12-19 16:14) 

あぁ

* **joy**さん、ありがとうございます。
暖かいお言葉、胸に染みました。ホントにありがとう。
by あぁ (2010-12-19 18:36) 

あぁ

*ヒロさん、今造ROWINGTEAMさん
nice!をありがとうございます。
by あぁ (2010-12-20 19:37) 

ヒロ

いつも訪問&niceありがとうございます。
また、遊びにきますね。

by ヒロ (2010-12-21 11:32) 

あぁ

*ヒロさん、こちらこそありがとうございます。
by あぁ (2010-12-21 11:50) 

mikanpanda

40代での旅立ちは、やっぱりまだ早いと思います…。
自分が40代なのでよけいにそう思います。

後半生といわれる年ごろになり、これからは親を見送り、ときには友を見送り、そして猫を見送ることになるのでしょう。
想像しただけで胸が締めつけられたようになるし、生きることの意味ってなんだろうと思うこともあります。
でも、だからこそ"Today is gift"なのでしょうね。

いろいろもがきながらも、楽しいことのほうが多い日々にしましょうね。

by mikanpanda (2010-12-22 22:25) 

あぁ

*kakoさん、sanaさん
nice!をありがとうございます。
by あぁ (2010-12-22 23:09) 

あぁ

*mikanpandaさん、ありがとうございます。
この夏は、哀しみの許容量を超えました。お別れに慣れ麻痺し、コントロール出来たらどんなに楽か。
会いたくて、声を聴きたくて、ハグしたくてどうしようもなくなるけど、こんな時こそ笑顔でいたい。それを望んでいると思うから。
by あぁ (2010-12-22 23:41) 

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